装置の測定/調整/監視機能

効果的かつ安全にイオン化を行うには、調整された自律型システムが不可欠です。また、適切なセンサー、高性能レギュレータ、高信頼性の調整アルゴリズム、パワフルなイオン発生装置の他、連続的にデータを記録する機能が必要になります。

高性能センサーによる測定

空気質センサー(別名「電子の鼻」)は、外気、抽気/室内空気の臭気パターンを連続的に測定または検知します。測定可能な一連の元素は揮発性有機化合物(略称:VOC)と呼ばれています。センサーの素子は、VOCの合計(TVOC:総揮発性有機化合物)を測定します。また、センサー間のマッチングを図るため、個々のセンサーは特定の要件に合わせて、複雑なキャリブレーション手順により社内で校正されます。

流量センサーは、熱式風速計の原理に従い、エアダクト内の対気速度を測定します。

大気湿度センサーは、相対湿度を連続的に測定します。

自社開発のオゾンセンサーは、半導体素子によりオゾンを高い精度で検知します。技術的には、このセンサー素子が測定対象空気の温度と相対湿度に大きく依存しているため、温度と相対湿度もオゾンセンサーのデバイス内で測定されます。従って、オゾンセンサーの測定値は変動し易いパラメータに対する補正が行われ、非常に正確な値を得ることができます。

高性能レギュレータによる制御

イオネアの空気清浄化システム(AQS)のパワーレギュレータはICE-Aと呼ばれています。

パワーレギュレータは、5個のセンサーが連続的に(左から上へ)測定した値を記録します。このレギュレータは、室内空気質を、常時、確実に「把握」 しています。過去の値も記録されているため、洗練されたアルゴリズムの助けを借りて「未来」を予測し、イオン化強度の最適な制御変数を算出できます。

イオン化強度は、0から99までの任意の値を円滑かつ継続的に取ることができます。この値は、パルス幅変調(PWM)の原理に従い、イオン発生装置(1台以上のイオン生成モジュール)のイオン化強度を決定します。

イオン化空気は、可能な限り最善の方法で大気汚染物質を中和し、削減するために使用されます。この調整の原則は、ニード・ベース(必要性に応じて調整を行う)またはシチュエーション・ベース(状況に応じて動的調整を行う)とも呼ばれますが、重要なことは、調整を高精度に行うことで、臭気として検出されるオゾン、または基本的に不健康なオゾンの濃縮が一切生じないことです。外気中のオゾン濃度の上昇またはシステムの誤作動によりオゾンの過剰濃縮が生じた場合、オゾンセンサーがこれを検知し、安全かつ確実に装置の運用を続けるためにレギュレータがイオン化強度を調整します。

故に、イオネアの空気清浄化システム(AQS)は、リスクアセスメントの観点から本質的に安全なシステムとして指定される必要があります。このことは、各種の認証取得過程で第三者機関によっても立証されています。

常に最適モードのイオン発生装置

パワーレギュレータ(ICE-A)の制御変数は、イオン化強度を示します。イオン化強度は、イオン生成モジュールおよびイオン化チューブを作動させます。イオン化チューブで生成された電界(電場) は非常に強力で、酸素分子がイオン化されます。換言すれば、電子が酸素分子(酸素のプラスイオン)から離れるか、または、電子が酸素分子(酸素のマイナスイオン)と衝突することでエネルギーが給気側へ伝達され、室内空気中の汚染物質が自然に削減されます。

 

連続的データ評価による監視機能

イオネアの空気清浄化システム(AQS)は、大切な運用データを連続的に生成します。このデータは、装置運用状況を示し、ユーザーに装置の不具合に関する警報を出し、予防保全に関するサポートを行います。また、装置運用データを評価することでシステムの最適化が継続的に行われ、必要な変更に対応しています(例:組織再編成によるオフィスの増員、養護施設内の衛生レベルの改善)。

サマリー:イオネアの空気清浄化システム(AQS)は、透明性の高いデータ記録、安全な装置運用等、様々な利点があります。セキュリティに優れたインターネットリンクまたはスマートフォンのアプリケーションを介して、いつでも、必要なときに空気清浄化システムへアクセスできることは言うまでもありません。